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呼吸理学療法とは

こんにちは理学療法士&TCS認定コーチの村谷です。

呼吸リハビリテーションを考える上で、「呼吸理学療法」とはなんぞやということを再考してみます。

 

多かれ少なかれ、呼吸リハを実践されているかたにまず質問させてください。

 

「呼吸理学療法って皆さんどんなイメージをお持ちですか?」

 

肺の状態をよくするための技術

例えば

 

「スクウィージング」

 

「バイブレーション」

 

「呼吸介助」

 

といった、いかにも胸郭周りを徒手でコネコネする

排痰至上主義みたいな。。

 

いかがでしょうか?

そんないかにもな職人的な技術が全てだといったら、それはどうかなって言わざるをえません。

 

 

もちろん上記の手技を否定するつもりはなく、必要に応じて使えば良いと思います。

しかし、

「呼吸理学療法」

というのはもっと範疇の広いものだと考えています。

 

例えば、全身状態が悪くて寝たきりになってしまう患者さんがいるとすると、呼吸状態が改善すればすぐに家に帰れるのかっていったらそんなわけないですよね。

そうならないために、全身状態が悪いうちから、できる範囲内で筋肉を含む軟部組織を柔軟に保っておいたり、自分で筋肉を動かせるかたには無理のない範囲で運動してもらったりしますよね。

そうしないと、はい動いていいよってなってからでは遅いんですね。

離床するための認知機能や筋力、バランス、関節可動域などいろんな運動能力を考慮して理学療法士は超早期からリハビリ介入すべきです。

そしてそういった離床を進めていくことが気管支内の痰の移動も促したり、咳嗽がしやすくなったりと排痰にもつながり、無気肺改善につながってくるんですよね。

例えば人工呼吸器管理が必要な患者さんだと、血圧が低いとどうしても背臥位管理にならざるを得ないときもあります。

そんなときは何が怖いですか?

そうです下側肺障害が起こりやすいですよね。

補足
下側肺障害とは,仰臥位を続けることにより肺の下側(背側)に生じる肺障害。重力により気道分泌液が貯留して無気肺が生じ,シャント効果により酸素化能が低下する。すでに肺胞虚脱をおこしやすい肺障害を有する患者や筋弛緩剤投与下で調節呼吸を施行する患者に発症しやすい。評価には胸部CT検査が有用である。自発呼吸下の呼吸管理や頻回の体位変換で下側肺障害の発症を防止する。治療には腹臥位呼吸療法が有効である。また一時的に高い気道内圧をかけて気道を開通させたのち,再虚脱を防ぐためのPEEP圧で管理するrecruitment maneuverが奏功する場合もある。

転載:日本救急医学会ホームぺージより URL:http://www.jaam.jp/html/dictionary/dictionary/word/1110.htm

そういう時に人工呼吸器の換気は腹側有意になりやすいため、できる範囲で前傾側臥位をとったり、腹臥位をとったりと腹部臓器の圧迫を避ける、換気血流比の改善、痰の移動などを狙って主治医にカテコラミンの増量をお願いするなど。

つまりそういう諸々のことも「呼吸理学療法」の中には含まれてくるんですよね。

 

個人的には

「呼吸状態が悪い方に対し、全身状態をみながら、ゴールも考慮したリハビリテーションを発症早期から実施するもの」という定義でしょうか。

 

看護師さんが

「PTさん呼吸リハお願いします。ちなみにこの方の呼吸リハってどんな事するんですか?」

って言ってきたときには、チャンスだと思ってくださいね。

ここで注意しないといけないのは

「何もわかってないくせに、面倒くさいな」

なんて考えるの理学療法士は視座が低いと言わざるを得ません。

 

この場面で考えたいのは

「どう答えると、この看護師さんがより協力的に、ともに連携してくれるのか?より良くともに治療に向かえるのか?」という事です。

そんな他職種を味方につける視点も常に持ちたいですよね。

例えば

(村谷PT)
「今人工呼吸管理ですが、循環状態は安定しているようですね。尿も十分でていますし。末梢も温かいですし。ただ、呼吸状態的にはPF比が80と極端に酸素化が悪い状態ですね。聴診をすると呼吸音が減弱していますし、レントゲンでは右下葉がほぼ全て無気肺になっています。ですから左前傾側臥位をとる時間を増やしたいし、こまめに吸痰をお願いしたいです。前傾側臥位の方法と実施後のポジショニングは一緒にチェックしませんか?あとできれば普通の体位のときと、体位ドレナージ後の血液ガスのデータも見比べてみたら、やっている効果もわかるし良いですよね。」

なんて連携とるのが素敵だと思いませんか?

 

 

最後に私が勝手に師匠と慕っている眞渕PTの執筆された書籍をご紹介します。

くっっっそ分かりやすく、呼吸理学療法を教えて下さっています。

僕は理学療法士になってからこれを読んで呼吸理学療法に目覚めました。

呼吸理学療法の入り口にぜひお薦めいたします!!

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ABOUTこの記事をかいた人

コーチングを学ぶ理学療法士。 ICUでの呼吸理学療法が大好物。 「シェアリハビリ」でリハビリの知識・技術・マインドをフリーシェアしていきます。 興味がある方はお気軽に連絡してくださいね☆ Facbbook、Twitterでの友達申請・フォローお待ちしています!!